ハワイチョコレート: チョコレートのあらゆることがわかるローカル ガイド

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ハワイでのチョコレートの探し方: チョコレートのあらゆることがわかるローカル ガイド

クラス、ショップ、イベント、ツアーをまとめたハワイ チョコレートの総合ガイド。

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上: アロハ・チョコレート・カンパニーの甘美なチョコレート。写真: Tina Mahina

一部の研究者の間では、アマゾンの熱帯雨林で 5,300 年前 (従来の説では紀元前 1900 年の中央アメリカが起源) から、魅惑的なスイーツの原料であるカカオとチョコレートはすでに世界を魅了していたと考えられています。

興味深いチョコレートのデータ

カカオ豆を貨幣として使用していたアステカ人にとって、カカオはまさに金のなる木でした。1500 年代の中央メキシコのトラスカラ州では、良質のメスのシチメンチョウ 1 羽とカカオ豆 100 粒、シチメンチョウの卵 1 個とカカオ豆 3 粒、熟したアボカド 1 個と カカオ豆 1 粒、大きなトマト 1 個とカカオ豆 1 粒、といったように、カカオ豆をさまざまなものと交換していました。

カカオがハワイに持ち込まれたのは、比較的遅くになってからです。記録に残っているもので最も古いのは、1831 年 6 月で、ドイツ人植物学者のフランツ・マイエンが日記に記していました。彼の記述によれば、カメハメハ 1 世の側近であり、園芸愛好家だったスペイン人のドン・フランシスコ・デ・パウラ・マリンの庭で、グアテマラの品種が育っていました。また 1850 年には、ドイツ人医師のウィリアム・ヒレブランドがカカオの木を自宅に植えています。この土地は現在、ホノルルのダウンタウンにあるフォスター植物園の一部になっています。

それから 150 年以上後、ハワイ産のカカオを使用した本格チョコレートが、世界中の美食家の注目を集めることになりました。ドール・フード・カンパニーが所有するオアフ島ノースショアのカカオ農園は 80 エーカーあり、ハワイ最大規模を誇ります。ドール・キャナリーの工房では、収穫したカカオをワイアルア・エステート・チョコレートに加工します。このチョコレートは、ワヒアワのドール・プランテーション、リゾートショップ、ホールフーズ・マーケット、R・フィールド・ワイン・カンパニー・フードランド店など、島内のさまざまな店舗で購入できます。

カカオとチョコレートは収益が見込めるため、多くの地元起業家にとっても魅力的です。ここでは、クラス、ショップ、イベントのほか、収穫から商品のパッケージに至るチョコレートの全製作工程がわかるツアーに関する情報をまとめています。


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上: ベアフット・ショコラティーニのツアーでは、割る直前の熟したカカオポッドが見られるかもしれない。チョコレートは中にある豆から作られる。写真: ジャクリーン・ハルス


ハワイ島

ハワイ島のチョコレート イベント

ビッグ アイランド チョコレート フェスティバル
このフェスティバルでは、セミナー、料理のデモンストレーション、チョコレートを使用したボディー ペインティング、チョコレートと飲み物のペアリング、甘くて風味豊かな料理の試食など、さまざまなイベントが提供されます。ハワイのカカオおよびチョコレート産業の発祥地であるフアラライ火山の斜面にあるオリジナル・ハワイアン・チョコレートでは、1 時間のガイド付きツアーを行っており、常に人気を集めています。定員が 30 名と限られているため、登録は早めにお済ませください。
bigislandchocolatefestival.com/

ヒロ カカオ & チョコレート フェスティバル
ハワイ島では、東ハワイがカカオ栽培の拠点になっています。そのため、このイベントでは、主に栽培の側面からチョコレートを学ぶことができます。カカオの展示、農場への訪問、チョコレート作りの実現、試食などが用意されています。さらに、イースト・ハワイ・カカオ・アソシエーションより、1 家族につきカカオの苗 1 株が提供されます (数に限りがあります)。 www.hilochocofest.com
hilochocofest.com

ベアフット・ショコラティーニ

www.barefootchocolatini.com

この場所が持つ本質が、「ベアフット (裸足)」に込められています。 リラックス感のあるカジュアルな環境で、ハワイでよく使う 「hang loose」という言葉が似合います。そのような雰囲気ですが、学ぶことはたくさんあります。 農園のツアーでは、ヒロのさまざまなチョコレート専門店で チョコレートバー巡りを楽しむことが できます。チョコレート ガナッシュを使用した トリュフのワークショップ、お好みのウイスキー、 ワイン、ビールまたはチーズとチョコレートとのペアリング なども含まれます。3 日間と 5 日間のチョコレート リトリートでは、 ツアー、チョコレートバー巡り、試食、チョコレート作りが 体験できます。

ハワイアン・クラウン・プランテーション・ アンド・チョコレート・ファクトリー

hawaiiancrownchocolate.com

最初に行われるプランテーションのツアーでは、 立ち並ぶリンゴとバナナの木々の間にカカオの木が生い茂っているのを 見ることができます。次に数キロメートル離れたヒロのダウンタウンに向かい、 ショップと工房を訪問します。 ここでは、ハワイアン・クラウンが栽培するバナナやパイナップルをはじめ、コーヒー、マンゴー、マカデミアナッツといった、ハワイ島産の農産物とカカオ豆をチョコレートバーに加工する様子を詳しく見学できます。壁や窓など、視界をさえぎるものがないので、従業員の作業や加工機械の動きを間近で見ることができます。


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上: カカオ栽培とチョコレート作りに従事するマディー・スミスは、カカオ農園のツアーを提供するベアフット・ショコラティーニをオーナー経営している。彼女が手にしているのは、ハワイ島の農園リトリート、ハワイアン・サンクチュアリのカカオの木にからんで育つバニラのつる。上: ベアフット・ショコラティーニのツアーでは、ハワイで栽培されたカカオ豆の見本が見られる。写真: ジャクリーン・ハルス

ヒロ・シャークス・チョコレート

www.sharkstours.com

トム・シャーキーは、ハワイのカカオ産業におけるジョニー・アップルシード (アメリカの開拓者) と呼ばれています。2005 年から、彼はカカオ栽培に関心を示した農家に苗木を提供するなど、産業の成長に重要な役割を果たしてきました。ここでは、シャーキー本人または息子で共同所有者のエリン・シャーキーと共に、果樹園と温室をまわりながら、チョコレートの生産方法などを学びます。農園でのクラスでは、カカオの収穫や、カカオポッドを割る作業を体験でき、自分で作ったチョコレートと、自分で植えた苗木を持ち帰ることができます。

興味深いチョコレートのデータ

ダークチョコレート (カカオの含有量が高く、色の濃いチョコレート) は健康に良いとされています。細胞を損傷するフリーラジカルに対抗する化学物質、抗酸化物質が豊富に含まれているためです。その他にも、血圧の降下作用、気分の高揚、善玉コレステロール (HDL) の増加など、さまざまなメリットがあります。さらに、炎症の緩和、脳機能の改善、日光による皮膚ダメージの防止のほか、脳卒中、がん、心臓病リスクの低減などに効果があります。

オリジナル・ハワイアン・チョコレート

www.ohcf.us

この会社名がその歴史を物語っています。ボブ・クーパーと パム・クーパーが始めたオリジナル・ハワイアン・チョコレートは 2000 年、ハワイ産カカオを 100% 使用して チョコレートを商用生産した全米初の会社と なりました。2 人のチョコレート開拓者は 今でもあらゆる面からビジネスを監督しています。 ボブは、ハワイのチョコレート産業を生んだ 果樹園と工房のガイドツアーに同行して くれるでしょう。 ショップでは15 分のビデオを見ながら チョコレートの製造過程を 学ぶことができます。


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真ん中のチョコレートは、モラス、タフィー、ミルクチョコレートで作られたプナ・チョコレート・カンパニーのノースショアバー。両脇の 2 つはカカオ含有量 70% のダークチョコレートバー。写真提供: プナ・チョコレート・カンパニー

プナ・チョコレート・カンパニー (ショップのみ)

www.punachocolate.com

プナ・チョコレート・カンパニーでは、所有する 6 つの果樹園とハワイ島のその他の農園で栽培されたカカオと、さまざまな食材を組み合わせて、クリエイティブなチョコレートバーを作っています。使用するのはカバ、アレッポ トウガラシ、ラスベリーをハチミツとボルケーノ・ワイナリーの赤ワイン、そして CBD (痛み、不安、炎症の緩和に効果がある大麻に含まれるカンナビジオールという成分で、精神作用がない) に漬け込んだものなど、とてもユニークです。ヒロとコナに小売店があり、「カクテル・チョコレート・バー」という店舗では、おなじみのドリンクにチョコレートのアクセントを加えたメニューを順番に提供しています。


カウアイ島

ガーデン・アイランド・チョコレート

www.gardenislandchocolate.com

オーナーでありファーマーであり、チョコレートの作り手でもあるコア・カヒリがガイドを務め、ドリアン、ビリンビ、リュウガン、カカオといった、300 種類の熱帯樹や熱帯植物の楽園を案内してくれます。熟した果実を収穫して味わえるほか、カヒリがこの農園で栽培したフルーツやスパイスを使って作った 20 種類以上のダークチョコレートの試食も用意されています (カヒリはこれまでに数百種類のフレーバーを生み出してきました)。最新のフレーバーは、五香粉、ココナッツミルク カレー、ヤギのチーズとハチミツ、ヘンプシードとミントです。


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左: レッジゲイト・ファームズのオーナー、ウィル・レッジゲイトがカカオポッドを割る様子。右: レッジゲイト・ファームズのツアーガイドが割って開いたカカオポッドを見せてくれる。中の豆はチョコレート作りに使用する。写真: クレア・ラゴツィーノ (レッジゲイト・ファームズ提供)

カウアイ島のチョコレート イベント

ワイルド カウアイ チョコレート クラス
ビルド ア バー ワークショップでは、未加工の発酵カカオ豆を使い、60 数種類の食材 (バラの花びら、スピルリナ、スモークパプリカなど) から好きなものを選んでチョコレートバーを作ります。さらに実践的な学習をしたい場合は、4 日間または 8 日間のチョコレートスクールに参加できます。スキルを高めることができるほか、カカオの歴史やチョコレートの健康効果といったトピックを掘り下げて学ぶことができます。このイベントの目玉は「クリエイティブ デー」です。5 ポンドの甘美なチョコレートを使って、思い思いの作品を作ってください。
wildkauaichocolate.com

カウアイ チョコレート & コーヒー フェスティバル
田舎風のオープンエアで開催されるイベントは、チョコレートのみならずコーヒーにもスポットを当てていますが、チョコレート愛好家が十分に楽しめる内容になっています。ライブエンターテイメント、情報満載のプレゼンテーション、教育的な展示とワークショップ、豊富な試食、カカオの葉を使った子供向けアート教室など、さまざまなアクティビティが用意されています。フェスティバル初日の夜は、ハナペペで毎週金曜日に行われるアート・ナイトも開催されています。小さな町なので、どちらも参加することができます。 www.kauaichocolateandcoffeefestival.com

レッジゲイト・ファームズ

lydgatefarms.com

この農園は、ジョン・モーティマー・レッジゲイトに ちなんで名づけられました。植物学者であり、 会衆派牧師でもある彼は、ワイルアの 重要なヘイアウ (古代ハワイの礼拝所) の保存に 尽力しました。カカオをはじめとする植物のおとぎの国のような この農園は、彼の 2 人のひ孫が所有して います。ツアーでは、 ジューシーなフルーツがすぐに手の届く場所にあり ( トゲバンレイシ、サポディラ、マメイサポテなど珍しい果物も)、 チョコレートバー、カカオシェルティー、シャーベット、 カカオジュースのジャムなどを試食することも できます。

プリンスヴィル植物園

kauaibotanicalgardens.com

この家族経営の楽園では、700 種以上の 植物、低木、樹木の多くと間近で 触れ合えます。また、エキゾチックな 自然の恵み (ランブータンやマンゴスチンなど 聞いたこともないような果実もあります) や、緑地に 置かれた巣箱から回収したハチミツなどを 試食することができます。チョコレートは ペルー、フランス、コロンビア、アメリカ本土の商品と この農園のカカオから作られたバーを 組み合わせたもので、ツアーの目玉と なっています。店舗では販売されて いません。


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カウアイ チョコレート & コーヒー フェスティバルでスイーツを並べるモロアア・ベイ・コーヒー・アンド・チョコレートのダフネ・マクルーア (左) とその娘のアンバー。写真提供: カウアイ チョコレート & コーヒー フェスティバル


マウイ島

興味深いチョコレートのデータ

不幸なことに、チョコレートに含まれるテオブロミンは、イヌやネコにとって有害です。情動不安、嘔吐、下痢、発作、動悸、のどの渇き、心拍数の増加といった症状が現れます。心疾患のある年老いた動物の場合、心不全で死亡する場合もあります。

ハナ・ゴールド

hanagoldmaui.com

アルドン・フロストはハナ・ゴールドで 4 つの役割を担っています。 つまり彼には、共同所有者、農園マネージャー、 チョコレートの作り手、ツアー ガイドのリーダーという 4 つの顔があります。 10 エーカーの農園は、彼の両親が 1972 年に始めました。 長年にわたって、フロスト家はさまざまな作物を 試し、やがて 2005 年にカカオという金鉱を 掘り当てたのです。ツアーでは、 外での作業を見学できるほか、原料から製造まで 一貫して自社農園で手がけるチョコレートを 試食できます。フロストはこのようなチョコレートを 2016 年から作り始めており、ハナで栽培された コーヒーやモロカイのシーソルトなども原料として使用しています。


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左: ハナ・ゴールドにて、カラフルなカカオポッドの上でダンスするジェイド・フロスト。右: ハナ・ゴールドのツアーでは、カカオポッドを割って中身を見せてくれる。豆はミエル デ カカオ (白いコーティング) で覆われており、この段階では豆自体は苦いが、ミエル デ カカオはフルーティーな味がする。写真: アリッサ・フロスト

マウイ チョコレート ツアー

www.mauichocolatetour.com

石でできたメキシコのすり鉢とすりこぎを使い、焙煎したてのカカオ豆を割って選別、粉砕して、ホットチョコレートを作ります。ガイド付きのテイスティングでは、ハワイ、ペルー、エクアドル、ベリーズ、ベトナム、マダガスカル、ドミニカ共和国の各国で栽培されたカカオから作られたチョコレートの微妙な違いを感じることができるでしょう。さらに、ハレアカラ火山の標高約 580 メートルの斜面に位置するクパア・ファームからは、カフルイ、ワイヒー、マアラエア港の絶景が楽しめます。


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マウイ チョコレート ツアーでは、さまざまなチョコレートを味わいながら、楽しく学ぶことができます。写真提供: マウイ チョコレート ツアー

スイート・パラダイス・ショコラティエ (ショップのみ)

www.chocolateonmaui.com

マスター ショコラティエであるバージニア・ダグラスのお店には、味覚をそそるスイーツがたくさん並んでいます。たとえばホットショットは、チョコレートアーモンドミルク、ハワイチョコレート、シナモン、ショウガ、バニラをブレンドしたものですが、そこにサプライズとして、バージニア自身が乾燥させて粉末にしたチリパウダーも加えられています。近くのキヘイにあるチョコレート・ゾーンのキッチンで開催されるクラスでは、彼女の魔法のようなチョコレート作りを見ることができます。トリュフ、クラスター、チョコレートバークなど、どれもすばらしい作品ばかりです。


オアフ島

オアフ島のチョコレート イベント

年 1 回のチョコレートの祭典
エマニュエル・エピスコパル教会が毎年、ファミリー・プロミス・オブ・ハワイ (familypromisehawaii.org) のチャリティとして行っているイベントです。チョコレートの創作料理 (チョコレートチリという珍しい料理も) が豊富に楽しめ、その多くは教会の会員とその友人や家族の手によるものです。噴水のように流れるチョコレートをマシュマロ、シリアル、イチゴ、バナナ、パイナップルなどにディップして食べるチョコレート ファウンテンは、常に大人気です。
emmanuelkailua.com/chocolate-extravaganza

21 ディグリー・エステート

21degreesestate.com

ファミリー向けのアクティビティで、あらゆる年齢の方に お楽しみいただけます。ヒヨコやミニチュアヤギと 触れ合ったり、スターフルーツやマンゴー、 マウンテンアップルなどの新鮮なフルーツを 味わったりしながら、カカオ栽培と チョコレート作りについて学ぶことができます。この農園では チョコレートを販売していませんが、 この農園のカカオで作られたチョコレートと ほかの単一品種のハワイチョコレートとを 食べ比べができます。食べ比べることで、 カカオが栽培された土壌や環境によって チョコレートの味わいが異なることが わかるでしょう。

マドレ・チョコレート

www.madrechocolate.com

民族植物学者で、マドレ・チョコレートの創始者である自称フレーバー マイスターのナット・ブレッター博士が、ワイアルアにあるナイン・ファイン・マイナズの農園で、チョコレートに関するあらゆる知識を披露してくれます。また、ブラジル、ハイチ、タイ、グアテマラのほか、ハワイの異なるエリアで栽培されたカカオを使用して作った、マドレ・チョコレートのさまざまなチョコレートバーを試食できます。最後のお楽しみとして、フローズンバナナにチョコレートをかけ、アーモンド、ジンジャー、シナモン、ココナッツなど、好みのトッピングをのせてお召し上がりください。美味しい!


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民族植物学者で、マドレ・チョコレートの創始者である自称フレーバー マイスターのナット・ブレッター博士が、ナイン・ファイン・マイナズの農園で定期的にツアーを行う。ここでは、チョコレート作りに使用される乾燥した発酵カカオ豆の試食をすすめられる。写真: ジャンヌ・ベネット

興味深いチョコレートのデータ

ホワイトチョコレートは、厳密に言うとチョコレートではありません。カカオ豆の黒色の固形物を一切含んでいないためで、これがないとチョコレートならではの味わいと色になりません。正しくは、ホワイトチョコレートは砂糖、バニラ、乳製品、そしてカカオ豆から抽出した油脂であるココアバターをブレンドして作られています。

マノア・チョコレート・ハワイ

manoachocolate.com

「チョコレート ソムリエ」がガイドとなり 生産量ではハワイ最大のチョコレート工房を 案内してくれます。ここでは ハワイ州をはじめ、エクアドルやタンザニア、 ドミニカ共和国といった倫理的な栽培地から カカオを調達しています。予約がなくても 20 分の見学に参加でき、チョコレートの試食と ビーントゥーバーのプロセスの説明を 無料で受けることができます。90 分のツアーを選ぶと、 チョコレートの作り手とじかに会って 話をすることができます (要 予約)。


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左: ナイン・ファイン・マイナズの農園で収穫されたカカオポッド。右: ナイン・ファイン・マイナズの農園ツアーでは、カカオ豆の天日干し作業を見学できる。写真: ジャンヌ・ベネット

ナイン・ファイン・マイナズ

(808) 779-8608

少人数のグループ (2~12 人) を対象に、オーナーたちがカカオ栽培とチョコレート作りについて説明します。自然と調和しながら、エコシステムを健全で平穏な状態に保つ、彼らの農業経営哲学も参考になります。この農園は野生生物生息地の認定を受けており、アヒル、シロサギ、アオサギ、ハワイアンバンといった、さまざまな動物や野鳥の保護区域となっています。チョコレートは販売用には作られていませんが、旬のフルーツと共に試食することができます。

チョコ・レア (ショップのみ)

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現地のカカオとベルギーから輸入したチョコレートを独自にブレンドした商品が楽しめます (レシピは、チョコレート愛好家であるオーナーのおじとおばが作成したものです)。一番人気はトリュフで、ライチ、抹茶、ピーナッツバター、ゼリーなど、18 種のフレーバーが楽しめます。フレーバーやパッケージのカスタマイズ、自宅での味のアレンジ方法、キッチンの見学ができるツアーの予約、トリュフとアイスコーヒーのペアリング、オーナーとのトークタイムなど、これらの情報を事前に確認しておくことをお勧めします。

チョコレート・オン・ア・ミッション (ショップのみ)

www.chocolateonamission.com

1904 年に建てられたチャイナタウンビルの 3 階に、高品質チョコレートを販売するショップがひっそりとたたずんでいます。このショップは、チョコレート・オン・ア・ミッションの名のとおり使命感に満ちており、下の 1 階にあるリバー・オブ・ライフ・ミッション (ホームレスなどに食料を提供する非営利団体) の人道支援をサポートしています。カリフォルニアを拠点とするギタード・チョコレート・カンパニーのチョコレートを独自にブレンドして、クッキーやキャンディー、ディップフルーツ、プレッツェルなどに使用しているのが特徴です。日本をテーマにしたバーには、あられとふりかけが使われています。


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ダイヤモンド・ヘッド・チョコレート・カンパニーのチョコレートディップスイーツ。写真提供: ダイヤモンド・ヘッド・チョコレート・カンパニー

興味深いチョコレートのデータ

ジョセフ、フランシス、リチャードのフライ 3 兄弟がイギリスのブリストルで経営していた J・S・フライ・アンド・サンズが、砂糖、ココアパウダー、ココアバターで作られたペーストを成型したチョコレートバーを初めて考案しました。ギネス世界記録によると、イギリスの菓子メーカー、ソーントンが 2011 年に作った 100 周年記念のチョコレートバーが世界最大となっています。このチョコレートバーは重さが 5.7 トン以上あり、大きさは縦も横も約 3.96 メートル、高さ約 30 センチにも及びます。

ダイヤモンド・ヘッド・チョコレート・カンパニー (ショップのみ)

dhchocolate.com

壁一面にはフランス、イタリア、ドイツ、ベルギー などの世界各国のチョコレートやお菓子が 展示されて います。トリュフには 20 種類のフレーバーがあり、 中でもアマレット、カプチーノ、シャンパン、 クレームブリュレが人気です。また、国内と ヨーロッパのチョコレートを特別に組み合わせて フルーツやオレオなどのディップとして 使用しています。マシュマロを 2 枚のグラハムクラッカーではさんで ミルクチョコレートにディップし、クラッシュした グラハムクラッカーをまぶした究極のスモアは 絶対に食べてほしい一品です。

ロノハナ・エステート・チョコレート (ショップのみ)

www.lonohana.com

商品に使用するカカオの多くを、ハレイワ近くの果樹園から調達しています。ここでは、さまざまな材料を大胆に使ってユニークなフレーバーを生み出しています。たとえば、カカオソルトのフレーバーには、ターメリックとカラマンシーを使用し、コクとさわやかな風味が楽しめるチョコレート タイ アイスティーには、ジャスミンティー、バニラ、ミルクチョコレート、コンデンスミルクを組み合わせています。カリヒにあるロノハナの工房は常時オープンしているわけではありませんが、5 人以上のグループであれば 1 時間のツアーを手配できます。料金はお一人様 10 ドルです。


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モロカイシーソルトとカカオニブを使用したカカオ 67% のアラエ・ウラ・バー。ヒロのカカオはロノハナと比べてあまりフルーティーさがなく、ソルトとカカオニブとの相性が抜群であることから、このバーに使用するカカオはヒロの農場から調達している。写真提供: ロノハナ・エステート・チョコレート


パドヴァーニ・チョコレート (ショップのみ)

www.padovanichocolates.com

フィリップ・パドヴァーニは、1991 年に始まったハワイ・リージョナル・キュイジーヌというハワイ独自の新しい料理を推進した 12 人の著名なシェフのひとりでした。しかし 2006 年からは、ダライ・ラマ、元大統領のビル・クリントン、ハリウッドスターのマイケル・ダグラス、ジョン・トラボルタ、ロバート・デ・ニーロなどから大絶賛された手作りのグルメ チョコレートに軸足を移していきました。パドヴァーニはありきたりのものではなく、レモングラス、ユズ、ストロベリーグアバ、バーボン、アイリッシュウイスキーといった材料を好んで使います。

 

著者 Cheryl Chee Tsutsumi