キャビンからコミュニティへ: 機内アメニティに、新たな活躍の場を

Hawaii is Our Home

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キャビンからコミュニティへ: 機内アメニティに、新たな活躍の場を

ハワイ語で「思いやり」を意味するマラマは、弊社の軸となる企業価値の1つであり、新型コロナウイルス感染拡大のさなか、人々やコミュニティを支え続ける方法を模索する上で、最も大切にしていることです。

ハワイ語で「思いやり」を意味する"mālama”は、我々の軸となる企業理念の1つであり、新型コロナウイルス感染拡大のさなか、人々やコミュニティを支え続ける方法を模索する上で、最も大切にしていることです。

多くのフライトが運休・減便になってから間もなく、ハワイアン航空の商品開発チームとインフライトチームは、ブランケット、枕カバー、スリッパ、マットレスパッド、アメニティキットなど未使用の機内アイテムに新たな使い道を見出し、助けを必要としている地域の人々の支援に役立てるため、膨大な在庫の確認作業を開始しました。

「非営利団体の支援プログラムを利用している人々の暮らしは、支援サービスにますます依存するようになっており、弊社が長年にわたり支援している非営利団体の一部では、寄付へのニーズがかつてないほど高まっていると知りました。」と、ハワイアン航空の商品開発部門マネージングディレクターのRenee Awanaは言います。「そこで弊社の商品開発チームは、在庫を確認し、余剰となっている数千ユニットの機内アメニティを州全域のシェルターや福祉施設に提供しました。」

ハワイアン航空からの寄付を受け取り、アヌエヌエ(ハワイ語で「虹」)に見送られながらホノルルの貨物施設を後にするHawaiian Humane Societyのチーム

ハワイアン航空では、3月以降、以下の12団体に対し、メインキャビンのフリースブランケット10,300枚、メインキャビンの枕カバー169,000枚、ビジネスクラスの枕カバー600枚、ビジネスクラスのスリッパ2,200足、ビジネスクラスのマットレスパッド2,050枚、ビジネスクラスとエクストラ・コンフォートのアメニティキット2,750個を配布しました。

[編集者注:読者の皆様も、弊社の支援活動にぜひご協力ください。上記にある各団体のリンクをクリックすると、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、ハワイの非営利団体を支援する方法をご覧いただけます。]

「コクアという言葉には、単なる “協力” という意味だけでなく、奉仕、他者への献身的な思いやり、常に謙虚さを忘れないといった、より深い意味が含まれています。新型コロナウイルス感染拡大は、これまで想像すらできなかった形で、私たちのコミュニティに影響を及ぼしており、ハワイアン航空のオハナ(家族)は、90年以上にわたり弊社を支えてくれているコミュニティのため、できる限りのあらゆる活動を行っています。」と、ハワイアン航空で地域・文化交流ディレクターを務めるDebbie Nakanelua-Richardsは言います。「これらの寄付は、弊社が継続的に行っている支援活動の一環であり、特に現在のような厳しい状況下において、地域コミュニティのサポートを続ける団体を支援するための取り組みです。」

実際に弊社からの寄付を受領したいくつかの非営利団体に取材し、寄付されたアイテムがどのように使われているのか、そして、彼らの効果的な活動に協力する方法について聞いてみました。

オアフの動物たちの安全な居場所づくり

今月前半、2,000枚を超えるビジネスクラスのマットレスパッドがHawaiian Humane Society (HHS) に寄付され、同施設が一部閉鎖される中、動物たちが安心して暮らせる居場所づくりに役立てられています。HHSの地域交流ディレクターであるDaniel Roselle氏によると、マットレスパッドは、里親が見つかるまで、あるいは獣医による施術を受け、回復するまでの間、動物たちが快適に過ごせる場所を確保するのに使用されるとのことです。

Hawaiian Humane Societyでは、寄付されたビジネスクラスのマットレスパッドを使用して、動物たちに快適なシェルターを提供しています。

「ご寄付いただいたマットレスパッドは大いに役立っています。おかげで動物たちは、より快適に過ごせるようになり、動物をケアするスタッフも作業しやすくなりました。」とRoselle氏は言います。「マットレスパッドは、犬や猫のケージに使用しています。避妊・去勢手術を行う際には、動物たちは温かいパッドの上で穏やかに目を覚ますことができます。ハワイアン航空から、このような寛大な贈り物をいただき、大変感謝しています。機内アメニティの用途を工夫して、オアフの動物たちによりよい環境を提供するという素晴らしい取り組みに感謝です。」

地元のホームレス向けシェルターケアへの支援

オアフ最古にして最大のホームレスサービス提供団体であり、オアフ島全域において9つのシェルターを運営しているInstitute for Human Services (IHS) もまた、生活必需品への大きなニーズを抱えています。シェルター利用者の安全を確保するため、IHSでは厳格なソーシャルディスタンスのルールを導入し、1.8mの間隔があくようベッド数を減らしました。しかし、この新しいルールを導入したことで、支援を必要としているすべての人に宿泊施設を提供することが難しくなってしまいました。

IHSが新たな居住者をシェルターに迎え入れたり、路上に残っている人々のニーズに対応するための一助として、弊社では、ホームレスの人々が少しでも快適な夜を過ごせるよう、メインキャビンのフリースブランケット2,800枚を寄付しました。

貨物施設で、Institute for Human Servicesのトラックの荷台に積み込まれるブランケットの入ったダンボール箱

「着の身着のままで当施設にやってくる人も少なくありません。」IHSの慈善・地域交流ディレクターであるJill Wright氏は言います。「眠るための毛布など、最低限の快適さを整えて、彼らを迎え入れることで、私たちは、彼らが大切な存在であることを改めて伝えようとしています。そのことが大きな変化をもたらし、彼らがより明るい未来を思い描き、信じられるようになるきっかけになることも多いのです。」

メインキャビンのブランケットが入った箱を満載したトラックの前に立つ、ハワイアン航空の従業員とInstitute for Human Servicesのスタッフの皆さん

Homeless Outreach and Navigation for Unsheltered Persons (HONU) プログラムは、リーワードオアフのホームレスの人々に短期シェルターや住居手配サービスを提供しています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、路上生活者にシェルターを提供する必要性・緊急性が高まり、支援物資への需要は2倍になっています。ホームレスの急増に対応するため、HONUは、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港近くに、間隔を開けて配置したベッド、食べ物、衛生設備などを備えた臨時シェルターを開設しました。シェルター開設を支援するため、弊社では今月前半、1,000枚を超えるメインキャビンのフリースブランケットをHONUに寄付しました。

支援を必要としている太平洋諸島のコミュニティの支援

Partners in Development Foundation (PIDF) は、ハワイおよびその他の太平洋諸島で危機的環境に置かれている人々が、生命と経済を脅かす困難な状況を乗り越えられるよう、地域文化に則した各種プログラムを通じた支援を行っています。

Partners in Development Foundationのトラックに積み込まれるのを待つ、機内アメニティの入ったダンボール箱 新型コロナウイルス感染拡大のさなか、寄付は、支援を必要とする家族や人々の支えとなります。

10年以上にわたりPIDFのパートナーを務めてきた弊社は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、最も助けを必要としている人々を支援するため、多くの物資が求められていることを理解しています。ブランケット、アメニティキット、枕カバー、スリッパなどのアイテムは、PIDFのチームに送られ、安全な住居の提供や低所得世帯向けプログラムといった非営利団体による重要な社会サービスを受けている太平洋諸島の家庭に配布されます。

寄付物資のダンボール箱を車に積み込むPartners in Development Foundationのスタッフの皆さんとハワイアン航空の従業員

「Partners in Development Foundationでは、現在のような非常に厳しい状況の中、地域の各家庭に、希望と喜びと快適さを提供してくださるハワイアン航空のご厚意をありがたくお受けしています。」Partners in Development Foundationのカパアラナ・ホームレス家庭教育プログラムのアウトリーチマネージャーであるKasey Galariada氏は語ります。「支援物資を受け取ると、家族に笑顔と笑い声がもたらされ、大きな感謝の気持ちが生まれます。助けを必要としている人々の支援を続ける上で、特に、私たち全員がいつもより少し多めの愛情を必要としている今のような状況下においては、私たちのパートナーシップが非常に尊いものに感じられます。」

著者 Marissa Villegas,
Internal Communications

April 30, 2020