カヤッキングの注意点
- 川ではライフ ジャケットを着用してください。
- 北側の岸に沿って進んでください。
- カヤックを漕ぐ速度や撮る写真の数によって異なりますが、ワイルア川からウルウェヒ滝までの往復には 3 ~ 5 時間かかります。
- 日焼け止めを塗り、ウォーター シューズを着用してください。また、帽子、飲料水、軽食もご持参ください。
ハワイでは、海でもカヤックを楽しめますが、 ハードなレジャーになる場合もあります。海の上なのですから、 やむを得ないことです。しかし、カウアイ島では 「ガーデン アイランド」ならではのお楽しみが カヤック愛好者を待っています。 それが、ワイルア川です。
ワイルア川はハワイで唯一の航行可能な 河川です。ワイルア川の長さは約 32 キロメートルで、その源流は 標高約 1569 メートルのワイアレアレ山の 山頂にあります。この川は、オパエカア滝やワイルア滝、 ウルウェヒ滝などの大きな滝の水源であり、 エメラルド グリーンに染まる風景を縫うように進む その流域では、ヘイアウと呼ばれる古代ハワイアンの神殿跡も見ることができます。
米国本土の大半の川と違い、ワイルア川には急流がありません。通常は、ゆっくり穏やかに流れているので、カヤックやスタンド アップ パドルにうってつけの川なのです。
カヤックに乗りたかった私たち夫婦は、到着前にネットでカウアイ島でのカヤックの冒険を予約しました。目的は、川を 3.2 キロメートル上り、そこから山道を歩いて、ウルウェヒ滝、通称シークレット・フォールズに行くことです。レンタカーでカウアイ島東部のカパアへ向かい、ワイルア・カヤック・アドベンチャーズの駐車場に着きました。こちらはご家族でカヤックのレンタル業を営んでいて、アットホームな雰囲気です。チェックインして 1 日分のレンタル料金を支払い、スタッフの方に手伝ってもらって、2 人乗りの赤いカヤックを車のルーフに固定しました。(カヤックのレンタル料金にはライフ ジャケット 2 枚、ドライ バッグ 1 個、カヤック シート、パドル、川の地図、カヤックを車に安全に積むための器具が含まれています。このエリアのカヤック レンタル会社の大半がツアーも提供しています。)
荷物を車に積み込んで 3.2 キロメートルほど運転すると、ワイルア川州立公園の小型ボート用の港に着きました。カヤックの進水は簡単です。乗り込んでスタート、それだけです。さっそく漕ぎ出し、川を下ります。
私が前に、夫が後ろに乗って、ドライ バッグを後方に積みました。漕ぐリズムをつかみ、北岸 (上流へ進むときは右側、下流へ進むときは左側) に沿って進みます。この川は、カヤックやスタンド アップ パドルボートだけでなくボートも航行するので、川の中央には漕ぎ出さないように注意が必要です。
私たちの他にも、カップルや家族、そして単独でこのアドベンチャーを楽しむ人やツアー ボートが川へ繰り出していましたが、川幅が十分にあるので混雑しているとは感じませんでした。オリーブ グリーンの静かな川。水面がまるでガラスのような場所さえあります。州立公園に沿って漕いでいくと、青く茂る森や家々が目の前を通り過ぎていきます。
45 分ほどで、川の分岐点にたどり着きました。そのまま右側に進むと、川幅がだんだん狭まっていきます。右手の岸辺に 1 列に並んだ色とりどりのカヤックが目に留まります。そこがウルウェヒ滝へのハイキング コースの入り口でした。空いている場所にカヤックを係留して陸に上がると、片道約 800 メートルのハイキングの始まりです。
ウルウェヒ滝は、シークレット・フォールズの呼び名でよく知られていますが、カヤック愛好者やツアー客に大人気となった今では、もはや「シークレット (秘密)」ではありません。それでも、高さ約 30 メートルの滝へと続く短い道はとても美しいものです。(カウアイ島が雨期を迎えるとこの道はぬかるみます。)
道を上流へとたどると、渓流を渡るためのロープがあります。水位が高いときは渡らないでください。私たちが訪れたのは夏で、雨続きでもなかったため、簡単に渡ることができました。川のせせらぎや小鳥のさえずりに耳を傾けながら、歩みを進めます。いつの間にか、滝にたどり着いていました。
カヤックをレンタルできる場所
ワイルア・カヤック・アドベンチャーズ
(今回私たちが 2 人乗りカヤックをレンタルしたお店です)
WailuaKayakAdventure.com
ワイルア・カヤック・アンド・カヌー
WailuaRiverKayaking.com
カヤック・カウアイ
KayakKauai.com
ウルウェヒ滝はカウアイ島の他の滝と比べると 流れもゆっくりで、目立つわけではありませんが、 美しい場所であることに変わりはなく、 わずか 20 分で行けるのも魅力です。滝つぼは 地元の住民や旅行客に人気の水場で、 ハイキングを終えた記念の自撮りスポットとして 最適です。撮影と軽食を済ませたら、 同じ道を再び 20 分歩いて カヤックに戻ります。
ゆっくりと川を下り、小型ボート用の港へと 戻るまで、私たちの目を楽しませてくれたのは、 夕暮れ間近の日に照らされた水面の眺めでした。カヤックとハイキングを 1 日でこなす、ワイルア川ではそれができるのです。