一般的には1月1日に新年を祝いますが、中国の人々は太陰暦にもとづいて1年の行事を行います。チャイニーズニューイヤーは、今では民族を問わず楽しめる世界最大のお祭りになっています。

ハワイでは、現地の人々が新年のお祝いを真剣に行っています。すべての行事やしきたりは、できるだけ多くの幸運をもたらすために行うものだからです。

1月から2月の間に起こる新月の日がチャイニーズニューイヤーになるため、日付は毎年異なりますが、12年のサイクルで移り変わる干支年の始まりです。

先祖に想いをはせ、神々を崇拝し、愛する人たちとともに祝い、互いに助け合って、心機一転あらゆる努力を始めるときです。お祝いの行事は2週間続きます。15日目はランタンフェスティバル（灯籠節）と呼ばれるお祭りで、キャンドルやちょうちんが街を彩り、先祖の魂を自宅まで導きます。

幸運を祈る儀式は重要な中国文化です。ハワイで現地の人のようにチャイニーズニューイヤーを祝ったことがない方のために、この1年を成功に満ちた年にするための基本的な慣習をご紹介しましょう。

レイシー（利是）
新年にレイシー（利是）と呼ばれる赤い封筒に入ったお年玉をもらうのを、誰もが楽しみにしています。伝統的には、家族の年少者（主に10代までの子供）に、この1年をはつらつと苦労なく過ごせるようにと願いを込めて贈られるものでした。しかし、赤い封筒にその年のボーナスを入れて従業員に渡す社長も多くいます。

獅子の餌付け
ライオンダンス（獅子舞）は1年中行われますが、新年のお祭りの期間はハワイのあちこちで見ることができます。毎年チャイニーズ・ニューイヤー前の金曜日に開かれるチョイチェン（チャイナタウンのオープンハウス）にはすべての獅子舞団体が集まります。新年のイベントに参加している人もいない人も、獅子の口にお金を入れて食べさせることをお忘れなく。赤い封筒に入れたレイシー（利是）だとさらに良いでしょう。獅子が邪気を追い払い、幸運に恵まれます。

花咲く水仙
香り高い水仙は、1年の始まりに黄色と白の花を咲かせることから、金銀や富を象徴します。水仙の球根に切り込みを入れて栽培する技術はもはや芸術で、スキルの高い人はさまざまなサイズや形に育てて彫刻のような花を咲かせることができます。水仙がチャイニーズニューイヤーに花を咲かせると、1年を通じてさらなる富と幸運をもたらすとされています。よく増えるので勤勉な仕事ぶりの象徴とされ、出世や幸運を願う人への贈り物に最適です。 

赤い巻き紙
チャイニーズニューイヤーの期間中、人々は揮春（ファイチュン）と呼ばれる赤い紙にちょっとしたメッセージや願いごとを書いて家や職場に飾り、その年の幸運を願います。揮春には用途に合わせたさまざまな種類があります。たとえば食べ物に不自由しないこと、家庭円満、学業成就、健康などです。もちろん、繁栄と全体的な幸運を願うものが人気です。新年のお祭りの間はチャイナタウンのブースで手書きの揮春が販売されています。その後の期間はチャイナタウン周辺の小売店で印刷されたものを購入できます。

砂糖漬けの果物と野菜

かつて中国の人々は、朱塗りの箱に6種類または8種類の砂糖漬けを入れていました。新年を象徴する儀式においてお茶と一緒にいただきます。お茶を注ぐ前にカップの底に砂糖漬けを数片入れるのです。種類ごとに特別な意味があります。興味のある方のために、特に人気のあるものをいくつか紹介しましょう。

何より重要なのは、みんなに心を込めて「コンフェイファッチョイ（恭喜發財）」 （ハッピーニューイヤー）と挨拶すること。そうすることで元気な一年を過ごすことができます。