Ulana lau hala（ウラナラウハラ、ハラの木の葉を編む）という伝統は、ハワイの歴史と密接な関係があります。かつてこの地にやってきてハワイ人の祖先となった人々は、lau halaの帆をかけた船で航海し、陸に上がってからも寝床の敷物や服を入れるカゴなど、あらゆるものをlau halaで作りました。現代のハワイでも、職人たちがこの伝統を受け継ぎ、新たに現代的なデザインを生み出したり、次の世代の職人へと手織りの技術を伝えたりしています。ここで紹介するショップや製作体験で、自分だけの特別なlau halaを手に入れてください。

結束の固い職人コミュニティ

職人たちは、ハワイ固有の植物halaの葉の収穫から独特の柄に編み上げる方法まで、lau hala作りのすべてのプロセスに精通しています。Ulana lau halaには、根気強さと細やかな心づかいが必要です。編み始めたら中断することはできず、最後まで集中して編み上げなければならないからです。ハワイのlau hala職人コミュニティは結束が固く、皆でノウハウを共有しています。ベテランは、織り上がったlau halaを見るだけで、誰が作ったものかがすぐにわかるそうです。時には、職人に製作を依頼すると別の職人を紹介されることもあります。これは彼らが競争ではなく共存しているからです。

地元のlau halaを買える店

ハワイ島では、コナ近くのKimura Lauhala Shopがバッグや装飾品などあらゆるタイプのlau hala製品を販売しています。また、エレガントなpapale（パーパレ、帽子）の専門店、Hana Hou Hiloもあります。年に一度のカンファレンス、Ka Ulu Lauhala O Konaでも、Alice Kawamoto氏が娘たちと共に作品を販売するなど、他にはない特別なlau hala製品が手に入ります。Na Lala O Ka Puhalaはオアフ島を拠点とするlau hala職人のグループで、ウェブサイトからlau hala製品を注文できます。ワードビレッジにあるNa Mea Hawaiiでは、lau hala作りの道具に加え、アクセサリーや書籍を販売しています。ハワイ人オーナーが運営するHoni Halaは、オリジナルのlau halaのジュエリーやアクセサリーをウェブサイトや地元のマーケットで販売しています。さらに、lau halaのボトルカバーを手づくりできる材料キットも手に入ります。マウイ島のワイルクにあるNative Intelligenceも、KU + MOEをはじめとするアーティストが製作した、さまざまなlau hala製品を販売しています。

Lau hala作りを体験

Ulana lau halaの伝統を守るため、今では職人が家族以外にもulana lau halaの技術を教えるようになり、初心者のための教室がハワイ各地で開かれています。オアフ島では、The KahalaでKeoua Nelsen氏がlau hala教室を火曜日に開催し、Royal Hawaiian Centerでは編み方の基礎レッスンを毎週水曜日に開催しています。カカアコのNa Kupuna Makamae Centerは、伝統製法の入門クラスを毎週水曜日の午前中に開催しています。Puuhonua SocietyのKeanahalaコミュニティプロブラムにはmoena（モエナ、伝統的なマット）を編むワークショップがあり、Hawaii Handweaversはlau halaのブレスレットを編む教室をホノルルの中心部で年に数回開いています。ハワイ島のDonkey Mill Art Centerでは、lau halaをはじめとする各種の織物を学ぶことができます。マウイ島で開催されるlau halaのカンファレンス、Kauluhiwaoleleでは、この伝統工芸をテーマにしたさまざまなワークショップやトークが開かれ、カフルイのMaui Nui Botanical Gardensでもlau halaのイベントが開催されます。