地元の人々に愛される、カウアイ島、マウイ島、オアフ島、ハワイ島のレイショップ

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地元の人々に愛される、カウアイ島、マウイ島、オアフ島、ハワイ島のレイショップ

すばらしいレイが揃った、島で人気のフラワーレイ、フェザーレイ、シェルレイのショップを紹介します。

ハワイでは、レイは愛や庇護を象徴する存在で、レイを贈る人とそれを身に着ける人を繋ぎます。

誕生日、卒業式、歓迎会、ウェディング、人生の節目など、ハワイでは特別な日にはレイが欠かせません。地元の人々は日頃からよく、お気に入りのレイショップや愛を込めてpua(花)を糸で繋いでくれるおばさまたちの元を訪れます。そうした地元で人気の場所を、いくつかご紹介します。

既製品のレイショップ

既製品のレイはハワイのどのお店でも扱っています。特定のデザインを希望する場合は、事前に予約しましょう。

すぐにフラワーレイが買えるお店

あまり時間がない場合は、オアフ島のホノルル中心部へ向かいましょう。Nita’s Leis & Flower Shoppeや、近くのチャイナタウンにあるCindy's Lei ShoppeLin's Lei Shopには、プルメリアやマツリカ、マイレ、ハラなどのさまざまなレイが揃っています。ハワイの空港でも、近くのチャイナタウンでもレイを買うことができます。空港内にもレイショップがあり、たとえばヒロ国際空港 (ITO) のAh Lan's Lei Standでは、季節の花のレイやリボンのレイを販売しています。ダニエル・K・イノウエ国際空港 (HNL) ターミナルAの向かいにあるHarriet’sSophia’sには、居住者向けの割引サービスがあります。Pua Meliaは、ヒロから届いた新鮮な花々が人気です。(もちろん、ハワイアン航空でもお出迎えのレイをいつでもご予約いただけます。)

haku(花冠)

好みのレイを選びましょう。haku(花冠)は頭のサイズに合わせてさまざまな花を編み上げて作ります。

オーダーメイドの現代風レイ

最近のレイショップでは、伝統的なレイ作りをもとに、これまで使われなかった花や技術で新しいレイを作っています。こうしたレイは予約注文になります。paniolo(カウボーイ)の町マカワオには一流のレイ職人がいて、Haku Mauiでは葉や花、シルクフラワーを使ったオーダーメイドのレイを作っています。その近くにあるHawaii Flora + Faunaは、「身に着けられるボタニカルアート」が専門。カラフルな植物素材を個性的に編み上げます。ハワイ島のホノカアにあるGrace Flowers Hawaiiは、夢のように美しいブルージェイドフラワーなど地元で採れた素材を使っています。カウアイ島のリフエにある有名店The Pua Barでは、月下香、シガー、ハラ、マツリカ(その他にもいろいろ)を使ったレイをオーダーできます。オアフ島のレイショップはクリエイティブな発想でも楽しませてくれます。ワイキキのEco Mindful Leiはサステナブルな花冠、カイムキのPua Hanaはカーネーションと貝殻を半分ずつ使ったレイ、ハレイワのLulu's Lei & Bouquetsはサーフィンのチャンピオンが着けるレイを作っています。

Na Mea Hawaii

伝統を受け継ぐフェザーレイ

かつては王族のためのものだったlei hulu(フェザーレイ)は、今もハワイで大切に受け継がれています。古くは、ハワイの在来種であるミツドリの羽根が使われ、ミツドリを捕まえて2〜3本の大羽を抜いて放すという方法で集められていましたが、現在のlei huluは、主に着色されたガチョウやキジ、クジャクの羽根を使用しています。ひときわ鮮やかで多彩なレイになります。オアフ島のワイキキにあるNa Lima Mili Hulu Noeauは、lei hulu制作の専門家で『Feather Lei as an Art』の著者でもあるMary Louise Kaleonahenahe Wentworth Peck KekuewとPaulette Nohealani Kahalepunaから伝統を受け継ぎました。現在はオーナーのMele Kahalepuna Chunのもと、伝統的なものから花を模した形の現代的なものまで、6つのスタイルに特化しています。Maui Feather Leiのレイは、Marianne VaquezとKaliko Kaleohanoによる複雑なフェザークラフトが特徴で、ワイルクのギャラリーで既製品とオーダーメイドのレイを購入できます。そこから2ブロック先にあるNative Intelligenceでは、ポエポエスタイルとカモエスタイルのレイを販売しています。ハワイのlei huluショップは、Kahailimanuのようにオンライン販売のみの場合があります。

特別な宝物としてのシェルレイ

lei pupu(シェルレイ)作りの技術を身につけている人は少ないのですが、これには理由があります。何世紀にもわたって受け継がれてきたこの伝統技術は、並々ならぬ時間と忍耐を必要とするのためです。シェルレイの中でも別格のニイハウレイは、数千ドルするものもあります。ニイハウ島の海岸で採れた小さな貝殻ひとつひとつに手作業で穴を開けて精密な作業でつないでいくため、完成までに何十年もかかるものもあるからです。伝統的なレイなら、ニイハウ島の隣に位置するカウアイ島ハナペペのJJ OhanaやコロアのHawaiian Trading Postがおすすめです。たくさんのレイが並んでいます。ハワイ島なら、ヒロ・ファーマーズ・マーケットやカワイハエのHarbor Galleryで、熟練したレイ職人Randy Leeを探してみてください。オアフ島では、ワードのNa Mea Hawaiiや、ビショップ博物館ホノルル美術館のギフトショップで特別なレイが販売されることがあるので、ぜひお見逃しなく。または、9月に開催されるメイド・イン・ハワイ・フェスティバルで好みのレイ(や、その他の掘り出し物)を探してみてはいかがでしょう。また、4つの店舗を構えるMaui Handsなら、きっとお気に入りのレイが見つかるでしょう。Kaleialoha Robackをはじめとする人気のニイハウレイ職人の作品のほか、シェルレイからネックレス、ブレスレット、イヤリングなど、さまざまなスタイルのアイテムが揃っています。

 

著者 Sachie Yorck

April 25, 2022