ハワイで楽しむ世界のシェイブアイス

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ハワイで楽しむ世界のシェイブアイス

クールダウンしたくなったら、さまざまな国のフレーバーが楽しめるオアフ島のシェイブアイスめぐりはいかがですか。

日本のかき氷、韓国のピンス、台湾のツアビン、ベトナムのチェ・バ・マウ、フィリピンのハロハロなど、各国の味をハワイで味わえます。

ハワイのカラフルなシェイブアイスはよく知られていますが、フィリピンのハロハロやメキシコのラパスのように、ハワイ以外でも暑い国ではクールダウンのための冷たいデザートがよく食べられています。ホノルルでは、韓国やベトナムなど世界各地のフレーバーを取り入れたさまざまなシェイブアイスを食べることができます。人気の6種類を紹介しましょう。

ホノルルにあるLin’s Hawaiian Snacksでは、台湾のツアビン(剉冰)をハワイ風にアレンジして食べられます。

台湾のツアビン

Lin's Hawaiian Snacks
401 Kamakee St.
(808) 597-8899

マンゴーシェイブアイスは台湾で大人気のスイーツで、蒸し暑い日、冷たい氷に台湾産の甘いマンゴーをかけて食べるシェイブアイスは暑さを吹き飛ばしてくれます。Lin’s Hawaiian Snacksは、1980年代に台湾から移住してきたShin Fu氏とI-Jan Lin氏が夫婦でオープンした店で、カカアコで台湾の味を提供しています。ふわふわのシェイブアイスに新鮮なマンゴーや濃厚な自家製マンゴーシロップ、バニラアイスクリームを添え、練乳を回しかけます。忘れてはいけないのが、Lin’s Hawaiian Snacksにはシェイブアイス以外にも魅力的なスナックがたくさんあります。クラックシード(ドライフルーツ類)、キャンディ、スナック菓子、甘酸っぱいリーヒンムイ(乾燥梅)からアヒジャーキーといったハワイ名物まで、ずらりと並んでいます。レモンピールをまぶしたクマ型グミのようなお馴染みのお菓子もあります。

Frost Cityでは氷を幅広のふわふわのシート状に削る前に味をつけます。

Frost City
2570 S. Beretania St. #105
(808) 947-3328

Frost Cityも台湾でお馴染みのスタイルのシェイブアイスが味わえる店で、モイリイリにある2階建てのシンプルな建物の一角で、台湾風のシェイブアイスを提供しています。ハワイでよく知られるシェイブアイスとはまったく違うスタイルです。まず氷に味がついていて、それを薄く幅広いリボン状に削るので、舌にのせるとふわりと溶けます。フレーバーは黒ゴマやライチ、ほんのりミント味などさまざまで、やわらかくて四角いモチが添えられています。フルーツフレーバーが人気で、マンゴーフレーバーは果物そのものの味がします。

Magnoliaのマハロハロは、フルーツ、ナタ・デ・ココ、ナツメヤシのゼリー、ウベアイスクリーム、ライスパフが何層にも重ねられており、混ぜながら食べるのがおすすめです。

フィリピンのハロハロ

Magnolia Ice Cream & Treats
複数の店舗あり

世界のあらゆるシェイブアイスの中でも、フィリピンのハロハロ(タガログ語で「混ぜ混ぜ」の意味)は、食感の複雑さとカラフルさから言っていちばん欲張りかもしれません。ホノルルとラスベガスに店舗があるMagnolia Ice Cream & Treatsには複数のハロハロのメニューがありますが、おすすめは何と言ってもマハロハロ。ジャックフルーツやバナナ、マカプノ(ココナツの果肉のスライス)、ナタ・デ・ココ、カオン(ナツメヤシのゼリー)といった南国のフルーツの上にザラザラした食感のクラッシュアイスがのっています。たっぷりとエバミルクをかけて、ウベアイスクリームやサクサクしたライスパフをトッピングしたらできあがりです。「ハロハロの店」を自称するMagnoliaは、ハロハロの世界を知るスタート地点として最適な店です。

ベトナムのチェ・バ・マウ

Pho Que Huong
1160 Maunakea St.
(808) 528-3663

ここはチャイナタウン中心にある人気のベトナムレストランで、おいしいデザートが揃っています。その中のひとつが、ベトナム語で「3色のデザート」という意味のよく冷えたチェ・バ・マウ。ほんのり赤い小豆、黄色い豆(皮をむいた緑豆)、緑色のパンダンゼリー(東南アジアで人気の芳香植物でできたスイーツ)が、チェ・バ・マウの3色です。これにクラッシュアイスをのせてココナツミルクをかけたら、楽しい食感のデザートドリンクの完成です。

ホノルルのMatcha Café Maikoの名物、マイコスペシャルは、抹茶好きには見逃せません。

日本のかき氷

Matcha Cafe Maiko
2310 Kuhio Ave. Ste. 143
808-369-8031

にぎやかなクヒオアベニューにあるMatcha Cafe Maikoには、抹茶メニューがずらりと並びます。この店の抹茶は、19世紀から受け継がれてきた京都の茶農園で採れた茶葉を使っています。現在、Matcha Cafe Maikoの店舗はアメリカ各地にありますが、ここワイキキの店は2016年にオープンした第一号店です。抹茶ソフトクリーム、抹茶ケーキ、コーンフレーク、寒天、黒蜜が入った日本風サンデー、マイコ・スペシャルから抹茶フロートまで、多彩なメニューが揃っています。その中でもクールダウンにおすすめなのは、なんといっても日本スタイルのかき氷。ざくざくした大きめの粒の抹茶のかき氷に抹茶シロップをたっぷりかけて、白玉団子や粒あん、栗をのせたら、さらに抹茶ソフトクリームをトッピング。抹茶好きには見逃せないかき氷です。

Jejubing Dessert Cafeで一番人気があるピンスのフレーバーは、ほんのり甘く香ばしいインジョルミ(韓国のきなこ餅)です。

韓国のピンス

Jejubing Dessert Cafe
1450 Ala Moana Blvd. Ste. 1201
(808) 468-7620

アラモアナセンターの1階にあるシックなこの店の名物は、Kpopとピンス、もしくは韓国風シェイブアイスです。粉雪のようにふんわりとしたシェイブアイスはミルク味で、トッピングした新鮮なフルーツとよく合います。まるでティラミスのようなデザート感覚で、シロップがなくても甘味はじゅうぶん。この店でのおすすめは、イチゴのスライスをトッピングした「ストロベリー」、ジューシーなマンゴーがゴロゴロとのった「マンゴー」、きなこをふりかけて粒あんとモチをトッピングした「インジョルミ」です。大きな器のシェイブアイスにコンデンスミルクが添えられていて、お好みに合わせて甘味を足すことができます。

著者 Martha Cheng

August 18, 2022