プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園

古代ハワイアンの逃れの場

「ホナウナウの逃れの場」という意味を持つこのプウホヌアは、古代ハワイ人が身の安全のため、あるいはカプ (戒律) に背いた場合に許しを求めて逃げ込んだ場所でした。コナ南部に位置するホナウナウは、もともとコナの酋長が住んでいた場所であり、カメハメハ王朝の拠点でした。ハイウェイ 11 号線に、公園への出口のサインがあります。

頭上にヤシの木が生い茂る海辺の静かなこの空間に、心が安らぎ、罪が許される感覚を覚えます。商業撮影および、現代的なビーチ用品やクーラー ボックスなどの持ち込みは禁止されています。コナ海岸の溶岩でできた平地に位置し、180 エーカーの敷地を有するこの公園。400 年以上の記憶を留める史跡が残り、神聖な場所として維持されています。

見学者はその敷地内を歩きながら、23 人の酋長の遺骨が納められているハレ・オ・ケアウェ (ケアウェの家) や、その周りを取り囲む厳かなキイ (木彫りの像) を見ることができます。

高さ 3 メートル、厚さ 5.2 メートル、長さ 305 メートルの巨大なグレート・ウォールも見どころのひとつ。この石壁によって隔てられているロイヤル・グラウンド (王族の敷地) は、かつては古代の酋長らのお気に入りだった海水の混ざった泉です。

ビジター センターではこの公園の見どころがすべて紹介されているパンフレットがもらえますので、これを手にご自身のペースで散策を楽しむことができます。そのほか、毎日午前 10 時 30 分、午後 1 時 30 分、午後 2 時 30 分にはオリエンテーション トークも行われます。

「このトークに参加すれば、公園について話を聞いたり、質問もできるからお勧めだよ」と、パークレンジャーを 30 年務めているチャールズ・カレ・フアさんは言います。

また、ココナッツの葉を使った編み細工 (水曜の午前 9 時~午後 2 時) や、古代ハワイの生活の知恵を紹介するデモンストレーション (週末) など、体験型のアクティビティもあります。ビジター センターでは、キイラエ・ビレッジへと続く 1871 トレイルのハイキング ガイドも頼めます。レンジャーのフアさんによると、往復で約 3.2 キロあるこのトレイルでは、海沿いを歩きながら住居や農業用地の跡を見ることができます。このトレイルは、その昔、コナ南岸沿いに連なる村々を結んでいたものです。

この公園での年に一度のカルチャー フェスティバルは、通常 6 月の最後の週末に開催されます。ビジター センターの営業時間は、毎日朝 8 時 30 分から夕方 4 時 30 分までです。