園内には、少なくとも 2000 年前のものと思われる溶岩の上から荒涼とした周囲の景観を望む、ハイキング トレイル (砂利道) があります。この荒れた、人を寄せ付けないような環境に住人がいたとは想像できません。海の近くの住人は塩などの海の恵を、山に住む住人はパンノキやタロ、その他の農産物などとそれぞれ物々交換をすることで生計を立てていました。
「この公園では、異なる地域に暮らすハワイアンがどのように効率的かつ生産性の高い生活をしていたかをご覧いただけます」と話すのは公園管理者のひとり、ジョン・ジョキエルさん。
海側の住人は、漁業はもちろん、とらえた魚を養殖するために罠や養殖池、水路 (アウアイ カイ)、水門 (マカハ) といった複雑なシステムを構築していたのです。魚は小さいうちは水門を通って養殖池と海を往復できますが、大きくなると池から出られなくなるという仕組み。公園では、アイマカパ フィッシュポンド (砂の壁で囲まれた養殖池) や潮の満引きを利用して魚を捕るアイオピア フィッシュトラップなどを見学できます。
現在も復元が進められている史跡カロコ フィッシュポンドは、伝統的なドライスタック方式で造られた縦 243 x 横 12 メートルの養殖池です。管理人のジョエルさんによれば、この池の防波堤はポリネシアでは最大級だとか。カロコ フィッシュポンドへは、徒歩でも、車でもアクセスできます。
公園には 7.2 キロのループ状のハイキング トレイルがあるので、しっかりした運動靴と水を持って行きましょう。途中で戦士などの、独特なペトログリフを見ることができます。公園のハレ ホオキパ ビジター センターは毎日朝 8 時 30 分~午後 4 時までスタッフが常駐しています。 ここで公園のマップやパンフレットを入手できるほか、スマートフォンから、公園の説明が聞けるオーディオ ツアーにアクセスすることもできます。予定されているカルチャー アクティビティについては、サイト (www.nps.gov/kaho) をご覧ください。