ハワイ島ヒロで心豊かな週末を過ごす方法

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Hawaii Island アドベンチャー General Travel Tips

ヒロで過ごす48時間

ハワイ島、東海岸の街で本物のハワイを体験

趣あるハワイの街を楽しみたい方におすすめなのが、ヒロを巡る48時間の旅です。

湿度が高く、緑豊かでロマンチックなヒロは、旅行客や現地の人々を惹きつけるハワイならではの魅力に溢れた街です。ダウンタウンには、この島で砂糖産業が隆盛した前世紀の建築物が残り、温暖な熱帯雨林気候は、さまざまなアウトドア・アドベンチャーにも最適で、感動的な瞬間をもたらしてくれるでしょう。雲ひとつない晴天の日には、ヒロ地区からマウナケア山とマウナロア山の堂々たる姿が見え、雄大な風景をバックにアクティビティを楽しむことができます。

短い時間でヒロを最大限にご満喫いただけるよう、48時間の旅程を以下にまとめてみました。

ダウンタウン・ヒロ

ダウンタウンのウォーキングツアーに参加して、この土地の歴史、グルメ、ショッピングを堪能しましょう。 

1日目: ダウンタウン・ヒロの中心街

ダウンタウン・ヒロの最大の魅力は、気軽に歩いて回れることです。少し散策するだけで、史跡、ショップ、ono(美味しい)食べ物に出会えます。お出かけ前に、Hilo Downtown Improvement AssociationのウォーキングツアーマップHistoric Hawaii Foundationからダウンロード可能)で観光スポットを確認しておきましょう。すべてのスポットに立ち寄らなくても、ツアーマップを見れば、ヒロの街の全体像を把握し、ランドマークや歴史的建造物の場所を知ることができます。

ヒロの名店Ken’s House of Pancakesで朝食を楽しんだら、午前中はライマン博物館とミッション・ハウスを見学します。ニューイングランドの宣教師デイヴィッド・ライマンとサラ・ライマンの子孫たちによって1931年に設立されたこの博物館では、展覧会、教育プログラム、イベントなどを通じて、ハワイの自然と人々の歴史に関する幾重にも重なる物語を紐解くことができます。1839年設立のミッション・ハウスはこの島最古の木造建築で、19世紀初頭のハワイを垣間見ることができるミッション・ハウス・ツアーも用意されています。

ランチは、いつも賑やかなPineapple’sへ。ダウンタウン・ヒロで唯一のオープンエアレストランで、昼夜問わず、お食事に最適なくつろげる空間です。マモ・ストリートとケアウェ・ストリートの交差点で繰り広げられるライブ演奏を聞いたり、ストリートの雰囲気を感じながら、ランチやディナー、ハッピーアワーを楽しむことができます。

ダウンタウン・ヒロには、ショップ、ブティック、ギャラリー、マーケットなど多種多様なお店が並んでいますが、なかでも有名なのは、Pineapple’sからmakai(海側)に向かってほんの1ブロック先にあるヒロ・ファーマーズ・マーケットです。80年代後半から続くこのマーケットは、創設当初は毎週水曜日と土曜日に、グレーのテントの下に数軒の農家が花や農産物を販売する店を出しているだけでした。その後大きく成長し、ダウンタウン・ヒロの人気スポットのひとつになりました。週7日、毎日開催しているこのマーケットには、今では地元の農家、小売店、フードトラック、レストラン、職人、手工芸作家など、200以上の店が並んでいます。

ダウンタウンにもたくさんのショップがありますが、特に訪れるべきなのが、カメハメハ・アベニューをマーケットから北に数ブロック進んだ、ワイルク川近くにあるベイフロントのショップHana Hou HiloSig Zane Designsです。この2軒がユニークなのは、ハワイ先住民や太平洋諸島の文化を称え伝えるアイテムを扱っているという点です。昔のものを現代風に、伝統的なものをファッショナブルにアレンジした商品を取り揃えています。

ハワイ島

滝やビーチパークなど、ヒロ周辺に広がる緑豊かな自然を謳歌しましょう。

2日目: ヒロ郊外で楽しむ屋外アドベンチャー

ヒロの周辺には、ダウンタウンと同じくらい心躍る環境が広がっていますが、その素晴らしさを堪能するには車が必要です。

1日のスタートは、アカカ・フォールズ州立公園の熱帯雨林での軽いハイキング。公園内には舗装されたルートがあるので、ハワイ島東岸でも指折りの壮大な自然景観を見て回ることができます。滝に直行したくなるかもしれませんが、ゆっくり時間を取って、野生の蘭、竹林、シダの生い茂る川の眺めをぜひ味わってみてください。そしてこのエリア最大の目玉となるのが、カフナ滝(約122m)とアカカ滝(135m)です。その姿はまさに息を呑むほどの大迫力です。アカカ滝の美しさを讃える古い歌があり、レッドワード・カーパナが美しく歌い上げています

ヒロへの帰り道には、ちょっと遠回りしてホノリイ・ビーチ・パークにもお立ち寄りください。ヒロのサーファーやボディボーダーたちにとって絶好のスポットとなっているホノリイは、ママラホア・ハイウェイからすぐの場所にあります。崖に沿って走るオールド・ガバメント・ロードに多くの人が車を停めていますが、その道路からは、波が砕ける雄大な眺望を楽しむことができます。

午後の残りの時間は、地元の人々の間で「フォー・マイル」と呼ばれているカールスミス・ビーチ・パークでのんびり過ごしましょう。でもその前に、ダウンタウン・ヒロにあるKTA Super Storesに立ち寄って、ビーチで食べる軽食を買っておきましょう。limu(海藻)としょうゆのポケを選べば、まず間違いありません。

フォー・マイルは昔から地元の人たちに人気のスポットです。このビーチには溶岩の壁によってできた大きな潮溜まりがあり、潮の満ち引きによってその深さが変わります。東岸の多くのビーチとは異なり、フォー・マイルは柔らかい白砂のビーチです。溜まっている冷たい水は、砂層にある淡水の湧水です。

屋外で過ごした長い1日の終わりには、pau hana(「仕事終わり」の意)ドリンクと軽食を楽しみながらリラックスしてお過ごしください。ヒロ・ファーマーズ・マーケットの隣にあるRueben’sは、ゆったりとくつろぐのに最適なスポット。メキシコ料理、マルガリータ、フェスティバルのような雰囲気が好きな方なら、きっと気に入るでしょう。午後のひとときや夕方を過ごすのにおすすめの場所がもうひとつあります。ケアウェ・ストリートにあるHilo Town Tavernです。一見、古い店のように見えますが、外観に惑わされず、店に入ってテーブルにつきましょう。屋内外に座席があり、定期的にライブ演奏を楽しめるHilo Town Tavernは、地元の人にも観光客にも愛されるカジュアルなレストランです。

注記: ハワイ語の発音区別符号はウェブ上で正しく表示されない場合があるため、本記事では省略しています。

著者 Spencer Kealamakia

December 22, 2022