ワイアナパナパ・ビーチ

カーブが多く険しい道のりで知られる、マウイ島東海岸沿いのハナ ハイウェイを 84 キロにわたり走ると、ハナの少し手前にワイアナパナパ州立公園が現れます。マウイでも指折りのこのビーチは、ぐるりを岩でできた海岸線がほぼ 360 度囲っており、海食アーチや険しい海崖、黒溶岩の露頭といった壮大な景色を一望できます。パイオラ・ビーチと呼ばれる黒く輝くこのビーチは、最終目的地のハナに向かう観光客が写真撮影のために立ち寄ることはあるものの、大抵は空いています。海岸線沿いには潮吹き岩や淡水の池、海の洞窟といった見どころが豊富にあり、散策にぴったりです。ビーチを見渡す高台から標識に従いループ トレイル沿いに歩くと、アンキアリン プールが現れます。(アンキリアンとはギリシャ語で「海の近く」を意味します。) これらは通常、石灰石や火山岩の裂け目にできた小さな池で、甲殻類や魚、ウナギといった小型の海洋生物が生息し独自の生態系を築いています。世界で確認されているアンキリアン プールの半数以上がハワイに存在しており、ここではその一例を間近で観察することができます。