カマカ・ハワイ

ウクレレ工房

1900 年代初期、カイムキの自宅地下室でコアの木を使ってウクレレを作り始めたサミュエル・カリアリイリイ・カマカ。芸術を愛する彼は、楽器を売って生計を立てるという信念を貫き、1916 年に 1 人で「カマカ・ウクレレ&ギター・ワークス」をオープンしました。

今では、カマカと言えば高品質のウクレレの代名詞となり、ジェイク・シマブクロやライアテア・ヘルム、ブリトニー・パイヴァといった地元の一流アーティストたちが愛用しています。サミュエルが発案したパイナップルの果実のような形をした「パイナップル ウクレレ」は、柔らかく深みのある音色を奏で、お馴染みの 8 の字型のもウクレレとは違った味わいがあります。

カマカ・ハワイは今でも、サミュエルの孫、ひ孫たちによる家族経営で成り立っています。サミュエルの次男であるフレッド・カマカ・シニア氏は現在 90 歳を超えていますが、1 時間に渡る無料工場ツアー (火曜から金曜の朝) のガイドを務めています。このツアーでは、まっさらな木材から艶やかなウクレレが完成するまでの全工程を見学できます。完成したウクレレは一つひとつ、カマカ家の誰かがチューニングを行います。「楽器にカマカの名を付けるなら、ガラクタは作るな」という創始者の言葉を守ることが成功の鍵となっているようです。