オアフ島でボランツーリズム

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オアフ島でボランツーリズム

オアフ島に貢献する5つの方法を紹介します。

Kakoo Oiwiは、オアフ島東部にあるloi(タロイモ畑)と湿地の手入れをするボランティアスタッフを募集しています。

ビーチやマイタイを目当てにハワイを訪れる人はたくさんいますが、最近は観光だけではない本当のハワイを体験したいという旅行者が増えています。普通とは違う方法でハワイを知るために、古代ハワイの養魚池の整備や、原生林の再生、ビーチの清掃と言ったボランティア活動に参加するのはいかがですか? どれに参加しても、島のために貢献しながらハワイについての知識を深めることができ、場合によっては、一般の人が入れない場所を訪れる特別な機会が得られることもあります。そこで、オアフ島でボランティア活動に参加できる場所を5つ紹介します。

ワイメア渓谷で外来種の除去活動に参加したあとは、植物園や文化遺跡を訪れ、滝の下でひと泳ぎしましょう。

ワイメア渓谷

オアフ島北部のワイメア渓谷はハワイの歴史を色濃く感じられる場所で、今も大切に保存されている古代のheiau(礼拝所)や寺院の遺跡が、その豊かな歴史を伝えています。しかし、ここにあるのは歴史だけではありません。Kalo(タロイモ)の栽培やmea kaua(ハワイの伝統武器作り)といった、ハワイの伝統や文化を受け継ぐ人々が今も活動している場所でもあります。ワイメア渓谷で参加できるボランティア活動には、植物園や文化遺跡での外来種の除去や、山々の尾根での森林再生プロジェクトのほか、家族揃って参加できるボランティアイベントもあります。

ボランティア活動日のリストと参加申し込みについては、https://www.waimeavalley.net/volunteerをご覧ください。

Malama Maunaluag

オアフ島南東部のマウナルア・ベイは、ハワイの主要な島々の中で最大級の入り江です。約20年前、この地域に住む人々は、魚の数が減り、サンゴ礁が失われ、水質汚染が進むなど、入り江の環境が悪化していることに気づきました。そこで、マウナルア・ベイの環境を復元することを目指してグループを結成しました。それ以来、ボランティアスタッフが外来の藻類を除去し(そして、それを地元の農家が使えるように堆肥化し)、気候変動に強いサンゴを移植するなど、様々な環境修復の活動を行っています。

ボランティアイベントの日程については、https://www.malamamaunalua.org/volunteer/をご覧ください。

Kakoo Oiwi

かつて、オアフ島東部のahupua‘a(アフプアア、地域区分)であるHe‘eia(ヘエイア地区)には、広大な湿地タロイモ畑がありました。ここでは、1930年代半ばまで、大量のタロイモが栽培されていたのです。2010年から、非営利文化団体のKakoo Oiwiが、He‘eiaの約160ヘクタールの土地で農業を行い、生態系の回復に取り組んでいます。Loi(タロイモ畑)での除草、植栽、収穫や、湿地での外来植物の除去、ハワイ在来種の植栽、水路の清掃など、Kakoo Oiwiの活動にはさまざまな方法で参加できます。

詳しい内容と参加申し込みについては、https://kakoooiwi.org/volunteering/をご覧ください。

Malama Loko Ea

かつて、ほとんどのahupua‘a(アフプアア、地域区分)には、海岸に沿って養魚池がありました。ハワイ先住民は、潮の満ち引きにより海水と淡水が混ざり合うことを利用して、水産養殖を行っていました。しかし、西洋文化がハワイに入ってくると、養魚池は使われなくなったり、土地開発のために埋め立てられたりするようになりました。近年は、ハワイ諸島の各地にある古代の養魚池の復元が進んでおり、地域の人々に食糧を供給するという本来の役割を取り戻しつつあります。ハレイワにあるLoko Eaでは、ボランティアスタッフが池から外来種の生物を除去して、ハワイ固有種の魚や海藻が住めるようにする活動を行っています。Holole‘a文化ツアーに参加して、Loko Eaの歴史や活動を学びながら、実際に養魚池を復元する活動にも参加しませんか。

参加予約は、https://www.lokoea.org/hololea.htmlで受け付けています。

ハワイのビーチを美しく保つ活動に参加しましょう。Sustainable Coastlinesでは、清掃イベントの開催や、清掃キットの配布を行っています。

Sustainable Coastlines

Sustainable Coastlines Hawaiiは、ハワイの海岸の清掃から始まりました。現在その清掃活動は、単に1日海岸でゴミ拾いをして終わるのではなく、海岸を美しく保つという意識を広めるために役立っています。とはいえ、今もSustainable Coastlinesの活動の中心は清掃活動です。最近の清掃イベントでは、たった1日の清掃で、ボランティアスタッフが約2700kgのゴミを収集し、約900キロの金属をリサイクルに出しました。Sustainable Coastlinesでは、清掃イベントに参加することも、カイムキにある事務所に立ち寄って清掃キットを受け取り、自分のペースで活動することもできます。

今後の清掃イベントの詳細や参加方法については、https://www.instagram.com/sustainablecoastlineshawaii/およびhttps://www.sustainablecoastlineshawaii.org/をご覧ください。

著者 Martha Cheng

June 1, 2023