支援の輪を広げるパートナーシップ

Hawaii is Our Home

Hawaii is Our Home

支援の輪を広げるパートナーシップ

支援を必要としている数千人のハワイ先住民のケイキ(子どもたち)や家族を新型コロナウイルスから守るため、再利用できる布製マスクを製造・配布するKealopiko社の最新プロジェクト。私たちはパートナーとしてこのプロジェクトに参加できたことを誇りに思います。

オラヌイカコウ(Ola Nui Kākou: 元気に乗り越えよう) - これはKealopiko社が行った最新プロジェクトのスローガンです。コミュニティのパートナーに協力を募り、支援を必要としている数千人のハワイ先住民のケイキ(子どもたち)や家族を新型コロナウイルスから守るため、再利用できる布製マスクを製造・配布するというプロジェクトです。私たちはこの取り組みに参加できたことを誇りに思います。

ハワイアン航空のブランドディレクターであるAlisa Onishiは、Kealopiko社の共同設立者Jamie Makasobe氏から1本の電話を受けました。カリフォルニアからハワイへのマスク輸送に協力してもらえないか、という内容でした。彼女はすぐに無償での輸送に同意し、さらにプロジェクトのスポンサーも引き受けました。

「弊社の優れたデザインパートナーであるKealopiko社が私たちにこの話を持ちかけてきたのは、ホノルル市長が公共の場でのマスク着用を義務化するより前のことでした」とOnishiは続けます。「Kealopiko社とは最近、ハワイアン航空の新しい機内アメニティキットの発表にあたり、ご一緒したばかりでした。ですから、弊社がこうした素晴らしい活動に賛同する企業であることを、彼らは知っていたのです。」

このプロジェクトでハワイアン航空は、地元のパートナーに配布する2,000枚のマスクの製作費用を負担するとともに、ロサンゼルスから発送される3,000枚のマスクの輸送も担当しました。ロサンゼルスには、Smartees Hawaiiと提携してマスクを大量生産できるKealopiko社の施設があります。

Kealopiko社の布製マスクの仕分けと配送作業を手伝うTeam Kōkuaのボランティアスタッフ

4月10日、ホノルルにマスクが到着するとすぐ、ハワイアン航空の従業員によるボランティアグループTeam Kōkuaが、到着したマスクを、さまざまな団体に配布するケアパッケージに振り分ける作業を開始しました。配布先の1つである弊社の長年のパートナー、Blood Bank of Hawaii (BBH) では現在、スタッフやドナー用のマスクを必要としています。長年にわたり弊社は、BBHグループの大切な血液をハワイ諸島の各所に輸送してきました。

地元のパートナーに配布する2,000枚を超える布製マスクの梱包作業を手伝う従業員ボランティア

ケアパッケージには、それぞれの団体へのメッセージが添えられました。

「ハワイの患者さんたちが、命を救う血液を提供してくださる年間25,000人のボランティア献血者を頼りにしているのと同様に、Blood Bank of Hawaiiもまた、近隣諸島の病院に毎日血液を運んでくれるハワイアン航空のようなパートナーが頼りです」とBBHのCEO、Kim-Anh Nguyen氏は語ります。「新型コロナウイルス感染症が広がる今のような時期に、オラヌイカコウ・プロジェクトを通じてBlood Bankのスタッフや献血者のためにマスクやお菓子などをご寄付いただけるなんて、本当にありがたいことだと思います。」

この寄付を受けたBBHは、その恩を次の人に渡す活動として、ナショナルラボラトリープロフェッショナルウィーク(全国研究所職員週間)の間に、血液の処理・検査・分配を担い、医療現場を陰で支える医療従事者たちをねぎらう昼食会を開催しました。

「ささやかなプレゼントとして、検査機関の技師たちに、ご寄付いただいたお菓子とマスクの入ったパッケージを用意しました。その日の終わりに、みんなが誇らしげにマスクを着けている姿を見て、とても嬉しく思いました。まだたくさんあるので、採血スタッフ、ボランティアの皆さん、その他のチームメンバーにプレゼントしたいと思います」と、Nguyen氏は述べました。

マスクとともに、機内用のクッキーやポテトチップスの余剰在庫分を届けたTeam KōkuaのメンバーとBlood Bank Hawaiiの社長兼CEOであるKim-Anh Nguyen氏

モロカイ島では、Kealopiko社が、Lili‘uokalani Trust、ハワイのケイキやクプナ(子どもと高齢者)、学校、銀行、救急隊などにマスクを届けました。モロカイ島のコミュニティ支援は、Kealopiko社にとって重要なことでした。2008年、ホノルルから、ハワイ先住民が島民の40%を占めるモロカイ島に会社を移転した同社の共同設立者らは、フレンドリーアイランド(友好的な島)と呼ばれるモロカイ島との深い結び付きを感じていたからです。

「現在の状況下において、そして常に、私たちが故郷と呼ぶこの島に住む人々の健康と幸福を守ることは重要です」Makasobe氏は言います。「歴史が示している通り、ハワイの人々は特に病気に対して脆弱です。新型コロナウイルスに対しても同じだと思います。このプロジェクトは、そうしたコミュニティを支援するためのものなのです。」

ハワイアン航空本社で、Kealopiko社の布製マスクの仕分けと配送の支援を行うTeam Kōkua

Kealopiko社は、オラヌイカコウ・プロジェクトを通じて、モロカイ島、マウイ島、カウアイ島、ニイハウ島、ハワイ島、オアフ島に5,000枚以上のマスクを配布しました。弊社のオハナ(家族)は、パートナーたちと密に連携を取りながら、本拠地ハワイを支援するさまざまな機会を模索し続けています。ごく最近では、Every1ne Hawaiiと提携し、中国深セン市からホノルルまで160万枚のマスクを輸送しました。皆が協力し、助けを必要としている人々を支援している現在のような厳しい状況において、パートナーたちの活動は、私たちにとって大きな刺激となっています。

「ハワイアン航空は、ハワイ諸島に貨物を届ける主要な空輸会社の1つです。ハワイの島々やコミュニティに役立つことをしませんか、とパートナーから声が掛かれば、喜んで協力したいと考えています」Onishiは続けます。「私たちにコクア(協力)の能力と手段がある限り、お引き受けします。私たちは、ハワイのコミュニティの一員であり、できる限りお手伝いしたいと思っています。」

著者 Tara Shimooka,
External Communications

May 5, 2020