Hawaii is Our Home

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駐機中の整備で、いつでも飛べる状態を維持

ハワイアン航空は、ハワイを拠点とする唯一の航空会社として、90年以上にわたりハワイのコミュニティにサービスを提供してまいりました。

新型コロナウイルスの感染拡大による移動の制限を受けて、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港 (HNL) の滑走路8Lや誘導路Fにハワイアン航空の旅客機がずらりと並んでいる様子を、写真やビデオでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

ハワイアン航空は、ハワイを拠点とする唯一の航空会社として、90年以上にわたりハワイのコミュニティにサービスを提供してまいりました。その旅客機が空を飛ぶことなく駐機されたままの状態であることが、この度の新型コロナウィルス感染拡大の影響の大きさを物語っています。現在はハワイアン航空の所有する61機のジェット機のうち52機以上がダニエル・K・イノウエ国際空港の駐機場にあり、ハワイと世界をつなぐ路線に復帰する日を待っています。

ダニエル・K・イノウエ国際空港の滑走路8Lに並ぶエアバスA330型機

今月はフライトスケジュールを大幅に削減し、医療関係者のための無償のハワイ諸島間線など、地域の人々の移動や荷物の運送に不可欠な路線を維持するため、一部の航空機をローテーションで使用し、駐機中の航空機には整備士たちが徹底した点検整備を行っています。航空整備士や技術者、供給業者など約500名からなるハワイアン航空のメンテナンスチームは、24時間体制で航空機の点検と整備を行って、運航を再開できるときが来たらすぐに稼働できるよう、すべての航空機を最高の状態で維持しているのです。

「新型コロナウイルスの感染が拡大してからの仕事は奇妙な感じです。職場に来ると、毎日ほぼすべての航空機が駐機されているのですから。」と、航空整備士のBrandon Hoは言います。「とにかく、今も私たちは出勤し、運航が再開したらすぐに飛べる状態にしておくために整備を続けています。」

ホノルルにある機体の整備格納庫を訪れたとき、ライン整備ディレクターのJonathan Yangは機体の外壁にある小さな損傷の検査中でした。彼の率いるチームは、航空機の損傷報告や損傷位置の記録、修理など、徹底した点検整備を行っています。

現在、ハワイアン航空が運航している太平洋路線には、ホノルル (NHL) とサンフランシスコ (SFO) およびロサンゼルス (LAX) を結ぶ直行便が1日1便ずつあります。この2つの路線では、所有する長距離型のワイドボディ機エアバスA330型機の24機のうち3機をローテーションで使用し、残りの機体には点検整備を行っています。また、ホノルルとアメリカ領サモアのパゴパゴを結ぶ週1便の直行便路線にもエアバスA330型機を配備していますが、現在はサモア政府からの要請を受け、新型コロナウイルスの拡散を防ぐために4月23日までこの路線の運航を中止しています。

ダニエル・K・イノウエ国際空港の滑走路8Lに並ぶエアバスA330型機

ハワイとアメリカ西海岸の各地を結ぶ路線で使用している中距離型のナローボディ機エアバスA321neo型機は、所有する17機すべてが今は駐機場にあります。ハワイ諸島間線に使用するボーイング717型機は全20機をローテーションで使用し、すべての機体を稼働させています。‘Ohana by Hawaiian路線でも同様のプロセスを採用し、地方空港のあるモロカイ島とラナイ島を結ぶ路線でATR42旅客機を2機、生活必需品を運ぶ両島間の路線でATR72貨物専用機1機を使用しています。

すべての航空機をいつでも飛行できる状態に維持するため、ホノルルのハブ空港と各地の空港では、ハワイアン航空のメンテナンスチームが昼夜を問わず点検と整備に取り組んでいます。整備士はさまざまな工具を使って、いくつもの段階にわたる点検(連邦航空局 (FAA) が義務づけるものや、航空機やエンジンの製造会社が定めるもの)や日常のメンテナンスを行い、エンジンや機体に不具合がないか確認します。こうした作業は、航空機が飛行しない場合も必ず行われているのです。

写真提供: Mitchell Leighton Igcasenza
メンテナンスチームは今回の稼働停止期間を利用して、エンジンをはじめとする航空機のあらゆる部分を点検しています。

「航空機の整備は時間を基準として行います。今は多くの路線が運休や減便になっていますが、この時間もカウントされています。飛行機が飛んでいるか停留しているかはほとんど関係がないのです。」と説明するのは、ハワイアン航空のライン整備ディレクターを務めるJonathan Yang。彼が指揮する111人のライン整備士たちは、新型コロナウイルスの感染拡大により航空業界全体の活動が停滞する状況においても、所有機の点検整備に毎日多くの業務をこなしています。

機体の下部を溶接するライン整備士

ハワイアン航空の整備士たちは、ボーイング717全機の日常点検だけで1日に合計120時間を費やします*。太平洋横断路線に使用する航空機には、毎週、毎月、隔月、3ヶ月ごと、1年ごとの定期点検があり、さまざまな整備を行っています。

「機体の特定のシステムや部品が正常に動作しているか確認するためには、こうした定期点検を続ける必要があるのです。これらの点検整備を行っているからこそ、航空機をいつでも飛べる状態に維持できます。」と、Jonathan Yangは付け加えます。

ある晴れた日のホノルル空港で定期点検中のボーイング717型機。すべての航空機を定期点検するため、減便中のハワイ諸島間線では717型機をローテーションで使用しています。

タイヤの空気圧チェックやオイル量の調整といった日常保守点検に加えて、搭乗されるお客様にいっそう快適に過ごしていただくため、改善や変更に取り組むのも技術者と整備士の仕事です。エアバスA321neo型機の客室内の温度を最適化するための調整もそのひとつで、これは1機につき140〜180時間の作業が必要になると推定されています。また、客室内部の徹底的な検査や、座席やトレーテーブルの修理、全体の入念な清掃も行っています。

座席を取り外したエアバスA321neo型機の客室内に立つJonathan Yang。この機体には、床下に追加の換気チューブを設置しました。他にも数機のA321neo型機に換気チューブを追加し、客室内の温度と換気を最適化する調整を行っています。

新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちは前例のない困難な状況にさらされ、航空業界も一時的な変更を余儀なくされていますが、ハワイアン航空は、90年にわたる歴史で培った安全と安心をこれからも変わることなくお客様にお届けしてまいります。

「新型コロナウイルスの危機が終息したらすべての航空機がすぐに就航できるよう、力を合わせて点検整備に取り組んでいます。今のような状況は誰も経験したことがないので、困難なことが多いのです。柔軟な対応で前向きに行動して、私たちの愛する会社がフル稼働の状態に戻る日まで航空機を最高の状態に保つ、という一番の目標に向かって全力を尽くしています。」と、ライン整備を担当する航空機整備士のJoe Mooneyは言います。「点検整備を行っているのは、いわば航空機をしばらくの間寝かせておくような感じです。今はしっかりと休んでもらって、復帰する日がすぐに来ることを願っています。近いうちにハワイアン航空は本格的な運航を再開して、ハワイの伝統的なおもてなしを世界中にお届けできると信じていますから。」

*連邦航空局 (FAA) は航空会社に対し、実際の飛行時間に関わらず各航空機を48時間ごとに点検するよう定めています。

April 7, 2020